今週は英検の合格発表があり、小学3年生の娘が3級に合格しました。 そんな娘の学習方法について今回はつづってみたいと思います(自慢話のように思われてしまうかもしれませんが、ここでは私的な感情は排除して、なるべく客観的に述べてみます。 そもそも試験会場には幼稚園児もいたので自慢話にはならないと思います。)。
娘が英検5級の勉強を始めたのは小学2年生の6月頃です。 そして数ヵ月後には5級、2年生の初夏には4級に合格しました。 英検の勉強を始めて約1年半で中学卒業レベルの3級に合格したことになります。 点数ですが、リスニングにおいてはほぼ満点。 総合点は合格者の平均点以上でした。
学習内容はいたってシンプルです。 毎晩(といっても実際は週4~5回になってしまいますが)寝る前に布団の中で10分程度勉強するだけです。 内容は1)英検の過去問題を解いて、2)わからない箇所は単語カードに書いて覚えるだけです。
この学習方法でユニークな点があるとすれば、単語カードには「単語」ではなく、「文章」を書いています。 例えば「continue」という単語を学ぶときは、「We can continue our tennis lesson after lunch.」といった文章を書きます。 これによって単語が覚えやすくなり、またその用法も身につきます。
娘が2年生になって英検の勉強を始めるまで、まったく英語を勉強していなかったわけではありません。 4~5歳のころから「しまじろう」の英語のワークブックを購読したり、アルファベットの積み木を購入したり、と試行錯誤をしていました。 それでもベアーとかドッグとかハウアーユーを覚えるのが精一杯でした。
そのような中で絶大な効果があったと断言できるのは6歳くらいのときから始めた絵本の朗読です。 現在GengoWorld!で使用している「Step Into English」シリーズの絵本です。 英検の勉強を始めるまではほとんど毎晩、10分程度、一緒に朗読していました。
英文を読むだけです。 本人が面倒がったりするので日本語には一切訳していません。
ですが、それが意外なかたちで本人の想像力と感受性を養う効果がありました。 また意味に関しては、例えば「red」ということばがいくつかの絵本に出てくると、自然と「red」=「赤色」と解釈するのです。 また、物語の本質をとらえた独創的な翻訳ができるようになりました。 例えば「I love you.」が物語りに出てきた場合、その物語の前後関係次第で、「大好き。」、「一緒にいて。」、「行かないで。」と解釈するようです。
ほとんどの絵本はすべて暗記してしまうくらい読破しました。
ということで当面の課題であった3級に合格することができたのですが、さて、今後はどうするか? 今年の初夏には準2級を受験します!・・・なんて言いたいところですが、当面は英検の受験は控えようと思ってます。 準2級の問題を見ると内容があまりにも高校生向けで、小学生には違和感があるのです。 例えば長文問題では歴史とか地理についての話題が多く、日本語に訳しても今の娘には理解できないでしょう。 この傾向は3級の長文問題でも現れていたのですが、長文の内容を「把握」するのではなく、「問題を解くテクニック」を磨き始めていたので一抹の不安があるのです。
長い目で見ると、当面は「かわいい動物」とか「おとぎ話」についての絵本をたくさん読ませたほうが英語だけでなく、本人の情操教育のためにも良い様に思えるのです。
ということで今回は我が家の体験談をまとめてみました。 子育てand/or英語教育のちょっとしたヒントになれば幸いです。