どうやって読書好きの子どもに育てるか?アイスクリームをあげよう!

英語を通じて子供たちが日々成長していく姿を見るのは講師として最高の楽しみです。

今回は「子どもに読書の習慣をつけるには」ということで、自分の経験談を踏まえてお話したいと思います。今現在、GengoWorld!のお仕事とは別にインターナショナルスクールに通う日本人の男の子の家庭教師をしています。彼はネイティブ並みに話せるのですが、読書がとても苦手でした。一緒に読書をしようとすると、簡単な本を選びがちで、新しい単語がたくさん出てくる本はなかなか最後まで読むことができませんでした。1,2冊読むと、とても疲れて飽きてしまうため、読書をする代わりに、本人は外で遊んだり、ゲームをしたり、テレビを見たりしたがっていました。それらの方が彼にとっては魅力的だったのです。
最初は1冊読み終わるごとに、少しだけゲームで遊んでもいいことにしていましたが、逆にもっとゲームを続けたくなってしまうことがわかりました。読書をさせようとすればするほど彼は嫌がってしまいます。しまいにはベッドに座って、読まなくてもいいとこちらが言うまで動かないということをするようになってしまいました。

 

私たち人間はいつでも自分のやりたいことを一生懸命やるものですよね?

もし今自分のやりたいことをやっていないとすれば、そのやりたいこと以上に自分のほしいものがあるからだと思います。

 

彼が心から楽しいと思えるように、なんとか読書の楽しさを教えてあげたい。

 

そこで、僕自身が小学校2年生のとき、担当の先生が自分たちに本を楽しく読ませるために、面白く素晴らしいやり方をしてくれていたことを思い出しました。

その名も「Reading Hamburgers」です。

先生は教室の壁に僕らの名前を書いた紙皿を貼り付け、その紙皿にはあらかじめ茶色の紙を切り取った2枚のバンズがのっていました。僕らの目的はできるだけ大きいハンバーガーを作ること。5分読書をすると、トマトがもらえます。10分するとレタス、20分ならチーズ、30分になるとハンバーガー(肉)というように、もらえる材料が変わり、それをどんどん貼っていきます。

その頃の僕はそれがすごく楽しみでした。クラスの誰よりも大きなハンバーガーを作ってみんなをあっと言わせたくてしょうがなかったのです。

それから10年以上の歳月が経ち、僕は読書が苦手な彼のためにある計画をたてました。

 

 

Reading Ice-Cream

1.紙でアイスクリームコーンを作ります。そして名前を書いて壁に貼ります。

2.1スクープごとのアイスクリーム、サクランボがのっているシートを作ります。

3.男の子が新しい本を読み終えるたびに1スクープ分のアイスクリームを彼自身に切り取って、色を塗らせます。また、本をもう一度読んだり、単語カードをやったりした時にはサクランボを切り取って、塗ることにします。そしてそれらをコーンの上に貼り付けます。

4.アイスクリームのスクープが天井に届くまでこれを繰り返します。

 

お母様にこれを説明したところ半信半疑のようでしたが、まずは挑戦することにしました。

その結果・・・彼は読書が大好きになりました。今では彼が本を読むのをやめさせることができないくらいです(笑)

僕が教えにいく度に、彼はまた新たなアイスクリームをもらうことにわくわくし、2冊どころか一気に5冊も本を読んでしまいます。それだけでなく単語カード学習にも宿題にも一生懸命取り組んでくれるようになりました。そうすることでアイスクリームをさらに高くすることができるからです。

とても単純なことのように思えますが、彼の読解力は飛躍的に上がり、お母様や学校の先生を驚かせました。

 

子どもたちがもっと読書をするようにするためには、それをゲームにして、子どもが何かを集めるようにし、読んでいくにつれて、その進捗を目に見える形にしてあげることが大切です。

 

これは最近、こども英語のGengoWorld!でも実践しています。

それは「ブックカード」です。新しい本を一緒に読むたびに、名前を書く欄つきの新しいブックカードを渡します。裏にはマスコットのゲンが6匹印刷されており、毎回その本を読むたびに、ゲンの上にスタンプを押します。それを始めてから、子どもたちがより多くのカードを集めようとやる気になっているのがわかり、本読む時間がより楽しくなったようです。

 

英語の読解力をあげるための特設Readingのクラスへのお申し込みをお待ちしています。

英語で本を読むことが大好きになり、読解力が飛躍すること間違いなしです!